1.

論文

論文
中沼, 安二  ; 原田, 憲一  ; 池田, 博子
出版情報: 最新医学. 別冊, 新しい診断と治療のABC.  71  pp.116-125,  2011-01-01.  最新医学社
URL: http://hdl.handle.net/2297/32222
2.

論文

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中沼, 安二 ; 原田, 憲一 ; 宮川, 文 ; 羽賀, 博典
出版情報: 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas.  31  pp.749-755,  2010-08-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/39992
概要: 原発性硬化性胆管炎(PSC)は硬化性胆管炎の原型である. 硬化性胆管炎の病態を示す患者では, 常にPSCとその類縁疾患と鑑別診断が必要である. PSCと鑑別を要する話題の疾患としてIgG4関連硬化性胆管炎がある. 本疾患は, 高率に自己免疫 性膵炎に合併し, 病変部にIgG4陽性の形質細胞の浸潤と閉塞性静脈炎を認める. またPSCでは, 臨床的, 血清学的に自己免疫現象が出現し, インターフェイス肝炎や小葉炎を認めることがあり(自己免疫性肝炎(AIH)-PSCオーバーラップ症候群), 類縁疾患との鑑別診断が必要である. 特に, 小児PSCではAIH様の病態がしばしばみられ, AIHとPSCの鑑別が問題となる. 近年, 肝移植後のPSC再発が注目され, 予後不良の症例が多い. これらの症例, 特に若年例ではPSCの再発に加え, AIH類似の肝炎性の変化の合併が注目されている. PSCの病理学的な鑑別診断に関する最近の話題を中心に解説した. 続きを見る
3.

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全, 陽 ; 中沼, 安二
出版情報: 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas.  30  pp.1271-1276,  2009-10-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40451
概要: 自己免疫性膵炎と類似の病態が, 胆管にも発生することが明らかとなり, IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)と呼ばれている. 現在, IgG4-SCと原発性硬化性胆管炎(PSC)との鑑別が問題となっている. 病理学的に, IgG4-SC とPSCはリンパ球・形質細胞浸潤と線維化を特徴とするが, IgG4-SCでは胆管壁の肥厚が顕著で, PSCでは胆管内腔側のびらん性変化が目立つ. IgG4の免疫染色では, IgG4-SCの罹患胆管にはびまん性かつ多数の陽性細胞が認められる. IgG4-SCとPSCは病理学的に異なる疾患であるが, 臨床的には鑑別困難な症例があり, 各症例で慎重な鑑別が求められる. 特に, 治療法が異なるため, 適切に鑑別する必要がある. 「はじめに」原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis:PSC)は胆管癌や結石症など明確な先行病変がない硬化性胆管炎と定義され, 原因不明の硬化性胆管炎と解釈されてきた1). しかしながら, 2001年に, 自己免疫性膵炎の患者で, 血中IgG4濃度が上昇することが報告されてから2), 原因不明の硬化性胆管炎の中にも, IgG4の観点から包括される一群の症例が存在することが明らかとなった. 続きを見る
4.

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中沼, 安二 ; 原田, 憲一 ; 佐々木, 素子
出版情報: 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas.  17  pp.799-804,  1996-09-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40349
概要: 原発性硬化性胆管炎(PSC)の病理形態を肝内外大型胆管, 肝内小型胆管, グ鞘, 肝実質に分け述べた. 線維化を伴う慢性非特異性の炎症性変化が胆管にみられ, 胆管の狭窄, 拡張が交互に出現する. 進展したPSCでは, 拡張部に胆石がしばしば みられ, また末期には胆管癌を合併する例が注目されている. 門脈血栓も進展例で経験される. 肝実質では, 慢性胆汁うっ滞の変化が主であるが, 同時に慢性活動性肝炎様の変化も出現する. 多くの症例では, 肝内外胆管系に病変がみられるが, 胆管系, 特に肝門部大型胆管や肝外胆管に病変が限局する例がある. これらの例では, さらに炎症性偽腫瘍あるいは腫瘤形成性膵炎を伴う例がある. PSCの診断には, PSCに類似する硬化性胆管炎の画像的, 病理組織学的な除外が必要である. 原発性硬化性胆管炎(PSC)は, 小児から成人にみられ, 男性にやや多い. 成因は不明であるが, 欧米での経験では, 炎症性腸疾患, 特に潰瘍性大腸炎を合併する頻度が60~70%と高率である. 続きを見る
5.

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中沼, 安二 ; Nakanuma, Yasuni
出版情報: 平成6(1994)年度 科学研究費補助金 一般研究(B) 研究成果報告書 = 1994 Fiscal Year Final Research Report.  1993-1994  pp.8p.-,  1995-03-01.  金沢大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/2297/48283
概要: 胆管系の代表的疾患群である胆管消失症候群の病態と病因を免疫病理学的に検討した。1.わが国での胆管消失症候群として、原発性胆汁性肝硬変が最も多く、次いで原発性硬化性胆管炎で、骨髄移植例に伴う移植片対宿主反応による胆管消失例や薬剤性胆管消失例も みられた。2.原発性胆汁性肝硬変の自己抗原はミトコンドリア内膜上のピルビン酸脱水素酵素のE2成分である。この酵素に対するモノクローナル抗体で原発性胆汁性肝硬変患者の肝臓を免疫染色した結果、障害胆管ではミトコンドリア以外の細胞質が陽性となり、molecular mimicryが病因として示唆された。3.肝内胆管に分布する胆管周囲脈管叢の病理像を検討した。原発性胆汁性肝硬変では、免疫反応に伴った内皮細胞の変化がみられた。原発性硬化性胆管炎では、血管叢に明かな消失があり、循環障害が成因の一部と考えられた。4.原発性胆汁性肝硬変の障害胆管とその周囲の微小環境を検討した結果、ICAM-1やVCAM-1等の細胞接着因子の異常発現が胆管周囲の小血管や胆管上皮にみられ、CD4、CD8陽性のeffector lymphocytesの高度浸潤がみられた。胆管上皮の障害とその微小環境の異常が胆管障害に重要と考えられた。5.マウスの肝内胆管上皮の区分別培養に成功した。胆管樹を作成し、胆管区分を実体顕微鏡下で細切し、コラーゲンゲル内および上で培養し、胆管上皮細胞の純化に成功した。次に、培地中にIFN-γ、TNF-α等のサイトカインを添加し、胆管上皮にHLA-DRやHLA-A,B,C等の抗原が発現されることを示した。6.ANIT等の胆管障害剤と免疫操作の組み合わせで実験的胆管炎を作成し、胆管上皮の壊死とアポトーシスが種々の割合でみられた。ヒトの胆管消失症候群でも壊死+アポトーシスの所見がみられ、この動物のモデルがヒトの胆管消失症候群の病態解明に応用出来ると期待された。<br />Vanishing bile duct syndrome was examined immunopathologically with emphasis on etiology and pathogenesis. 1. Among this syndrome in Japan, primary biliary cirrhosis was most frequent, and the next was primary sclerosing cholangitis. Graft-versus-host disease related to bone marrow transplantation and drug-induced bile duct loss were also occasionally encoutered. 2. In primary biliary cirrhosis, pyruvate dehydrogenase complex E2 on mitochondrial inner membrane was regarded as an autoantigen. Immunohistochemical study using monoclonal antibody disclosed that this complex was aberrantly expressed outside mitochondria, suggesting molecular mimicry pathogenesis of this disease. 3. Peribiliary vascular plexus, a system of blood supply to the bile ducts, was involved immunologically in primary biliary cirrhosis and makedly diminished in primary sclerosing cholangitis. These changes may be related to their pathogenesis. 4. Around the damaged bile ducts of primary biliary cirrhosis, abnormal e xpression of abhesion molecules such as ICAM-1 and VCAM-1 on the endothelial cells and adso bile duct epithelium, were found. Marked infiltration of CD4 and CD8 positive lymphoid cells were also found around these ducts. These abnomal microenviroments may be involved in the pathogenesis of primary biliary cirrhosis. 5. Selective culture of biliary tree was methodologically established, using collagen gel. By this method, it was found that addition of cytokines such as INF-gamma induced abnormal expression of HLA-DR or HLA-A,B,C on cultured bile duct epithelium. Further analysis of biological phenomenon of ductal epitelium of vanishing bile duct syndrome will be expected. 6. Combination of hepatotoxic drugs and immunomodulation created pecular bile duct damages in experimental models, presenting biliary cell necrosis and apoptosis. The latter finding were also found in damaged bile ducts in vanishing bile duct syndrome, suggesting that our animal models could be applied to the evaluation of human vanishing bile duct syndrome.<br />研究課題/領域番号:05454175, 研究期間(年度):1993–1994<br />出典:「胆管消失症候群の免疫病理学的検討: 原発性胆汁性肝硬変を中心に」研究成果報告書 課題番号05454175(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))   本文データは著者版報告書より作成 続きを見る
6.

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常山, 幸一 ; Tsuneyama, Koichi
出版情報: 平成11(1999)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 1999 Research Project Summary.  1998 – 1999  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060815
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />1.肝内結石症胆管上皮へのstem cell factor(SCF)の異常発現肝内結石症、及び対照肝疾患において、門脈域へのSCFの発現を免疫組織学的に検討した。SCFは肝内結石症の拡張胆管に強く発現 していたが、非拡張胆管部に発現は見られなかった。原発性硬化性胆管炎では、約20%で、胆管上皮にSCFが発現していたが、正常肝や、対照肝疾患では、上皮へのSCFの発現は1例も見られなかった。2.肝内結石症胆管上皮、及び周囲線維化部位の肥満細胞における肥満細胞の動態肝内結石症、原発性硬化性胆管炎のいずれにも、拡張胆管周囲の線維化部位に肥満細胞の著明な浸潤が認められた。正常肝や、対照肝疾患では、胆管周囲への肥満細胞浸潤は目立たなかった。二重染色の結果、浸潤肥満細胞はほぼ全例がSCFのレセプターであるc-kit陽性であり、胆管上皮のSCF発現と有意に相関していた。3.肝内結石症胆管上皮、及び周囲線維化部位における線維化関連因子(b-FGFやTNFーα)の発現浸潤肥満細胞における線維化関連因子の発現を二色染色で検討した。多くの肥満細胞は、線維化促進因子として知られるb-FGFやTNF-αを同時に発現していたが、胆管上皮自身は陰性であった。胆管周囲の線維化促進に、肥満細胞が重要な役割を果たしていると考えられた。肝内結石症において胆管上皮に異常発現したSCF が、c-kitを有する肥満細胞を集蔟・活性化し、線維化促進因子の産性・放出を誘導する可能性が示唆された。4.肝内結石症の胆管周囲線維化部位におけるヘパラン硫酸プロテオグリガン(HSPG)の性状胆管周囲の線維化部位では HSPG の増性が顕著であった。HSPGは、b-FGFやヘパリン結合部位を有するケモカイン等と結合し、それらの物質を大量にプールすることで、肝線維化の遷延化に関わっている可能性が示唆された。<br />研究課題/領域番号:10770074, 研究期間(年度):1998 – 1999<br />出典:「慢性胆管炎・特に肝内結石症での胆管硬化と肥満細胞との関連性・胆管上皮でのStem Cell Factorの発現を中心にして」研究成果報告書 課題番号10770074(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10770074/)を加工して作成 続きを見る