1.

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大谷, 実 ; Ohtani, Minoru
出版情報: 平成27(2015)年度 科学研究費補助金 基盤研究(B) 研究成果報告書 = 2015 Fiscal Year Final Research Report.  2012-04-01 - 2016-03-31  pp.5p.-,  2016-06-09. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00051794
概要: 金沢大学人間社会研究域学校教育系<br />本研究は、小学校から中学校への移行期における関数領域の学習・教授軌道を、大学研究者と小中学校教師との協働による縦断的研究を通して実証的に明らかにし、その成果を踏まえて算数と数学の接続性を高める学習 指導と評価の指針を提言した。本研究の成果は以下の3点である。1.関数領域において小学校5年から中学校2年の仮説的な学習・教授軌道を検討した。2.中学校第1・第2学年で、研究者と熟練教師の協働による、仮説的な学習・教授軌道に基づく教授実験を設計し実施した。3.学習臨床的手法による児童・生徒の思考過程分析に基づく、学習・教授軌道の障害地点の解明とその克服の手立てを提案を行った。<br />This research proposed a hypothetical learning-teaching trajectory in function during transitional mathematics from elementary to secondary so as to suggest alternative approach to enhance articulation between elementary and junior secondary mathematics teaching and assessment. We organized a collaborative team with researcher and expert practitioners in both schools so as to organize design research and to make qualitative analysis of the teaching experiment. Main results of the research are: (1) a hypothetical learning-teaching trajectory of function in grades 5 to 8; (2) development of a reform unit design and method of teaching experiment; (3) identification of critical obstacles in the trajectory and proposal for promising strategy to design learning environment in which discourse and ICT play crucial roles.<br />研究課題/領域番号:24300267, 研究期間(年度):2012-04-01 - 2016-03-31 続きを見る
2.

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銀島, 文 ; Ginshima, Fumi
出版情報: 平成11(1999)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 1999 Research Project Summary.  1998 – 1999  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060786
概要: 金沢大学人間社会研究域学校教育系<br />現在、小学校第2学年では2位数の加法、減法、さらにそれらの筆算形式について学習する。また、それらの学習を通して十進位取り記数法についても理解することが目標とされている。しかしながら近年、筆算形式の 学習が必ずしも十進位取りの理解を促進しておらず、さらには、子どもの数感覚の発達を妨げているなど、筆算アルゴリズムを教えることの弊害を指摘した研究が発表されてきている。また一方では、情報化の進展やテクノロジーの発達に伴い、計算指導の再検討がきわめて重要な課題とされている。よって本研究では、数概念の発達の様相や位取り記数法の理解、筆算形式の学習などに関し、先行研究をもとに考察を深めるとともに、現在の子ども達の状態を調査し、計算指導における問題点について議論した。調査の概要は以下の通りである。まず、小学校第2学年における筆算形式の学習場面を観察し、計算上の手続きや表記方法を子ども達がどのように意識、理由付けし、それらを活用しているかについて、筆記調査とインタビュー調査とを実施した。また得られたデータの分析をもとに、児童達の計算学習に影響していると考えられるいくつかの原因について考察を行い、計算指導に関して議論を進めるための示唆を得た。今後は引き続き調査を実施し、計算指導のあり方に関して議論を深めるとともに、数感覚の発達についても理論的考察を進め、さらには数感覚育成のための指導法の開発に関して研究を進めたい。<br />研究課題/領域番号:10780097, 研究期間(年度):1998 – 1999 続きを見る
3.

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銀島, 文 ; Ginshima, Fumi
出版情報: 平成19(2007)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究概要 = 2007 Research Project Summary.  2005 – 2007  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060989
概要: これまでに筆者は,数センスの研究動向分析を実施してきている。それにより,数センスの育成の重要性が十分に議論されている一方,数センスの概念の明確化に不十分さが認められることが明らかとなった。今後,数センス育成の指導法開発を推進するにあたり,数 センスの概念構造を明確化することが重要な課題である。本研究では,研究目的を次の三点に設定している。・研究目的1:数センスの調査問題,および数センスに関わる教材や問題を収集しデータベースを構築する。・研究目的2:数センスの概念構造の視点を導出,整理する。・研究目的3:数センス育成に対する示唆を議論し,研究課題を整理する。本年度は,上述の研究目的1および3に関わって研究を実施した。具体的な内容は,次のとおりである。(1)前年度に引き続き国内外の調査問題を収集・整理し,その中から数センスに関わるものを整理した。国内の調査としては,平成19年度全国学力・学習状況調査の小学校・算数(小学校6年生対象),中学校・数学(中学校3年生対象)であり,活用に関わる力をみるものである。国外の調査しては,PISA2006の数学的リテラシー(15歳児対象)であり,将来の生活において重要と考えられる技能を焦点化している。(2)近年の教育に関わる議論において,思考力,判断力,表現力の育成が大きな課題の一つとして挙げられている。数センスを「思考の方法」と言い換える研究者もいることから明らかなように,数センスに関連する数や計算,式の扱いは,これらの課題とも密接に関わるものである。また一方で,PISA調査の焦点にもなっている数学的リテラシーは,その内容から数センスとの関わりを見て取れる。これらの動向をもとに数センスの育成を議論していくことが重要である。<br />研究課題/領域番号:17700587, 研究期間(年度):2005 – 2007<br />出典:「数センスの概念構造に関する基礎的研究」研究成果報告書 課題番号17700587(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17700587/)を加工して作成 続きを見る
4.

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銀島, 文 ; Ginshima, Fumi
出版情報: 平成16(2004)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究概要 = 2004 Research Project Summary.  2003 – 2004  pp.1p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00061131
概要: 金沢大学人間社会研究域学校教育系<br />前年度に引き続き,小学校・算数「数と計算」領域の学習内容について,数センス育成の観点から内容の系統を概観し,検討した。特に焦点化した内容は,暗算および見積もりである。また同時に,各学習内容で扱われ ている教材や問題についても吟味した。これまでに,アメリカの教科書やワークブックに関しても,扱われている教材や問題を収集してきている。教材などの収集,およびそれらに関する考察は,今後引き続き行っていく予定である。数センスの育成に対する有効性の観点から,それらの教材の吟味を実施したいと考える。また,小学生を対象とした算数授業を計画・実施し,データ収集を行った。主たる授業のねらいは,数や図形,式を含む柔軟な思考力の育成である。思考の柔軟性は数センスと密接に関連するものである。授業計画に際し,国内外のさまざまな調査問題,および算数・数学に関わるコンテストや検定の問題の収集,検討を行った。それらの問題解決の様相を検討することは,数センスの概念構造を議論する際に有効であると考えられる。授業で収集したデータの分析には質的分析を試み,その方法と結果について検討した。さらに,これまでに収集してきているデータから,子どもの10の理解に関して結果分析を実施した。10のまとまりの理解は,数概念の発達に対して非常に重要なものである。これまでに考察してきている言語構造との関連に加え,10の理解の発達の観点から,データの分析を試みた。ここでの考察から得られた知見をもとに,今後,数センスの概念構造の検討を実施する予定である。<br />研究課題/領域番号:15700494, 研究期間(年度):2003 – 2004<br />出典:「数センスの発達に関する質的研究方法の開発」研究成果報告書 課題番号15700494(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15700494/)を加工して作成 続きを見る
5.

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銀島, 文 ; Ginshima, Fumi
出版情報: 平成13(2001)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 2001 Research Project Summary.  2000 – 2001  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00064414
概要: 金沢大学人間社会研究域学校教育系<br />本研究では数感覚に関する評価問題と調査方法の開発を行い,それらを用いて調査を実施し,子どもの数感覚に関するデータを収集,分析することを目的とした。数感覚に関するより詳細なデータを得ることで,数感覚 の本質究明に対する示唆が得られ,またその指導法を議論するための理論的基礎が得られると考えるからである。本年度は特に,子どもの10の「単位」の考えに焦点を当て,調査問題を準備するとともにデータ収集を実施した。調査問題の準備においては,コブら(Cobb, & Wheatley, 1988)の調査問題を参考にした。データの分析に際しては,ステフィら(Steffe, et al., 1983)が述べる,子どもの有する「単位」の考えの3つの類型を分析の視点とした。また調査結果の検討に際し,数概念発達に体する命数法の影響と,教具の活用の影響との2つに焦点を当てた。1つには,日本の命数法の特徴が子どもの数概念の発達に有効に作用する,との一般的見解に対する具体的データを得るためである。また1つには,数や計算の指導場面で,具体物や半具体物,つまりブロックやおはじき,数え棒を有効に活用するための示唆を得るためである。また一方で,教科書や指導書をもとに児童の学習内容やそのねらい,系統に関して考察を行った。さらに昨年までに収集したデータをもとに,計算指導,特に筆算指導のあり方に関して議論した。なおこれらの考察,議論においては数感覚の育成を視点とした。<br />研究課題/領域番号:12780113, 研究期間(年度):2000-2001<br />出典:「数感覚に関する評価問題の開発と調査」研究成果報告書 課題番号 12780113(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12780113/)を加工して作成 続きを見る