1.

論文

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黄, 承東
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.283-293,  1995-04-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9132
概要: 金沢大学がん研究所<br />1)p53蛋白の異常核内蓄積と,PCNA標識率及び核DNAの異数倍体,疑異数倍体とはいずれも有意の正の相関が認められ(p<0.01),p53の突然変異が染色体の不安定性を惹起して,核異常を増幅している可能性が示 唆された. 2)染色体数の変化は腫瘍間の差異及び同一腫瘍内での不均一性が高った.染色体7, 8, 10にみられた数的異常は全て染色体数の増加であった.染色体18には比較的高頻度(24%)にモノソミーが認められた. 3)p53遺伝子座のある17p及びDCC遺伝子座のある18qのLOHはそれぞれ51.7%, 63.2%にみられた. 4)染色体18のモノソミーが認められた7例中4例に18qの欠失が認められ,これらの症例では,DCC遺伝子の半接合体が存在する可能性が高かった 続きを見る
2.

論文

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服部, 信 ; Hattori, Nobu
出版情報: 昭和61(1986)年度 科学研究費補助金 がん特別研究 研究概要 = 1986 Research Project Summary.  1986  pp.1p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060309
概要: 金沢大学医学部<br />昨年度の本研究班の成績にひき続いて、肝細胞癌染色体DNAに組み込まれているB型肝炎ウイルス(HBV)DNAおよび周辺領域の構造解析が進められた。松原班員は、これまで報告された組み込みHBV DNAの特徴から、組み込 みに際して保存されやすい領域、欠損しやすい領域を明かにし、小池班員は良く似た慢性肝炎と肝細胞癌に組み込まれているHBV DNAの解析から、組み込み様式の検討を行った。三田村班員は肝細胞癌からクローニングを行い、また樋野班員は染色体転座を伴ったHBV DNAの組み込み例の解析から、HBV DNAの組み込みによって染色体異常が誘発され発癌に結びつく可能性を考察した。さらに松原,小池班員はHBs抗原陽性肝細胞癌DNAのトランスフェクション実験を行い、Transforming geneを検出した。小池班員は既存の発癌遺伝子と類似したgeneを、松原班員は新しい発癌遺伝子に属するgeneを単離同定し、その構造解析をすすめると共に、HBV DNA組み込みの関与を検討した。実験動物モデルでは、小俣班員が北京ダックを用いた感染実験系を確立するとともに、北京ダックに生じる肝細胞癌染色体DNAにもダック肝炎ウイルスDNAが組み込まれていることを明らかにし、その構造解析がなされた。吉川班員はWHVのX抗原、抗体系と肝細胞癌の関連を考察した。服部および吉川班員はウッドチャック肝細胞癌および同癌由来の実験系に組み込まれているウッドチャック肝炎ウイルスDNAをクローニングし、その塩基配列決定を含めた構造解析を行い、repeated sequence等、特徴ある構造を証明した。同時にウイルスDNAの組み込みによって染色体DNAが再編成されると共に、組み込まれた肝炎ウイルス領域がエンハンサー活性を持つのみでなく、その再編成された染色体領域の構造がさらにエンハンサー活性を有しているという機能上の特徴を明らかにし、その下流には増幅したtranscriptionも認められたことよりエンハンサー挿入モデルによる発癌の可能性を検討した。<br />研究課題/領域番号:61010034, 研究期間(年度):1986<br />出典:「B型肝炎ウイルスの宿主DNAへの組込みと肝癌発生」研究成果報告書 課題番号61010034(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-61010034/)を加工して作成 続きを見る
3.

論文

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大竹, 茂樹 ; Otake, Shigeki
出版情報: 平成30(2018)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書 = 2018 Fiscal Year Final Research Report.  2016-04-01 - 2019-03-31  pp.6p.-,  2019-06-17.  金沢大学医薬保健研究域保健学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/00054763
概要: 急性骨髄性の治療に関して全国より登録された3つのデータベースを解析した。治療関連骨髄性腫瘍は急性骨髄性白血病の5.1~8.1%に認められた。発症年齢は、治療関連骨髄性腫瘍でやや高い傾向が認められ、男女差はなかった。染色体核型は、予後不良を示 す者が多い。5年生存率は関連骨髄性腫瘍が有意に悪く、20%以下であるが、症例を選択し有効な治療が行われれば改善する可能性が示唆された。<br />We analyzed 3 databases of acute myeloid leukemia (AML) that was registered from all of the country. Frequency of therapy-related myeloid neoplasms(t-MN) was between 5.1 and 8.1%. Patients with t-MN were older than patients with de novo AML, and sex difference was not observed. Adverse cytogenetics were observed most frequently in patients with t-MN. Five years survival rate in patients with t-MN was significantly inferior to patients with de novo AML and was less than 20%. Survival probability in patients with t-MN might improve if they could receive intensive treatment.<br />研究課題/領域番号:16K09843, 研究期間(年度):2016-04-01 - 2019-03-31<br />出典:研究課題「治療関連骨髄性腫瘍の疫学的、分子生物学的研究」課題番号16K09843(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/report/KAKENHI-PROJECT-16K09843/16K09843seika/)を加工して作成 続きを見る