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ヒト水晶体における新規蛍光物質の同定
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 安藤, 佳奈子
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 2001-12-01
- 著者名:
- 安藤, 佳奈子
- 掲載情報:
- 金沢大学十全医学会雑誌
- ISSN:
- 0022-7226
- 巻:
- 110
- 通号:
- 5・6
- 開始ページ:
- 370
- 終了ページ:
- 380
- 概要:
- 金沢大学医系研究脳医科<br />ヒト水晶体における新規蛍光物質の同定について検討した.材料は老人性白内障核で,褐色白内障核(褐色核)と非褐色核に分けて比較した.蛍光物質の3HK-Glc,キヌレニン,DHKN-Glcの含有量は両者間で有意差はなかったが,未同定の蛍光物質(Fl-Glc)が褐色核で著明に増加していた.非褐色核由来の低分子分画を長期静置すると未知の蛍光物質(Fl-X)が著明に増加した.HPLCによるFl-GlcとFl-Xの比較では,異なる二つの条件下で … 両者の保持時間は一致し,両者の蛍光ピークはβ-グルコシダーゼ処理で消失し,両者は同一物質であると結論された.質量分析ではFl-XのMWが367で,そのアグリコンのMWは205と推定され,Fl-XのアグリコンのHPLC上の保持時間はキサンツレン酸(MW205)のそれと一致し,Fl-X(=Fl-Glc)はキサンツレン酸のβ-グルコシドであると推論した.また,3HK-GlcにPLPを添加し長期静置すると,Fl-Glcと同一保持時間の蛍光物質が著増することより,非酵素的に生成されるものと考えられた<br />原著論文 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/4555
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