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1.
論文 |
木谷, 知一
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳情報病態学<br />パニック障害(PD)患者について,ベンゾジアゼピン(BZD)系薬剤未内服(未服薬PD群),およびBZD系薬剤内服中(服薬PD群)それぞれ18例の安静時,および光刺激中脳波を検討し
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た.安静時脳波では,健常成人18例と比べ,未服薬PD群のδ,θ,α2パワーの力が高値であった.部位的には,後頭部でα2パワーが高値であった.さらに,全般的なθパワー,および前側頭部でのδパワー高値がみられた.服薬PD群は,未服薬PD群と比べ,δ,およびθ帯域のパワーが低値であった.光刺激中脳波は,健常人と比べ,未服薬PD群では5Hzの光刺激に対応するθ帯域のパワーが高値であった.服薬PD群では,未服薬PD群と比べ,5Hzの光刺激に対応するθ帯域のパワーが低値であった.STAIの特定不安尺度と脳波パワー値の間に,未服薬PD群では有意な相関はなかった.しかし,服薬PD群では,安静時脳波におけるθ,α,β帯域パワー値,10Hzの光刺激に対応するα帯域,15Hzの光刺激に対応するβ帯域のパワー値で正の相関がみられた<br />原著論文/比較研究
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2.
論文 |
坂本, 浩也
概要:
金沢大学 医 第2外科<br />小腸移植後の免疫抑制剤投与時の移植腸管の粘膜に対するGln添加成分栄養剤の効果を,ラットを用いて実験的に検討した. 1)Gln投与群では,Gln非投与群に比べ血中のGlnの濃度は有意に高かった. 2)Gln
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投与群では,Gln非投与群に比べ血中のエンドトキシン濃度は有意に低かった. 3)Gln投与群では,Gln非投与群に比べ血中及び粘膜組織のヘルパーT細胞の割合は有意に高かった. 4)Gln投与群ではGln非投与群に比べ小腸粘膜のALP活性とBrdU標識率は有意に高かった.したがって,Gln無添加成分栄養剤の投与は小腸移植後の免疫抑制剤投与時の粘膜の再生と分化能を低下させるが,Gln添加成分栄養剤の投与は腸管の局所免疫機能を保持し,粘膜の再生と分化能の低下を抑制すると考えられた
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3.
論文 |
中村, 真人
概要:
金沢大学 医 小児科<br />MCTによるラット肺高血圧症に対する経口PGI2剤BPSの肺高血圧抑制効果を検討した.非投与群に比べ有意に右室圧上昇,右室心筋重量増加,肺細小動脈中膜肥厚を抑え,肺高血圧症抑制効果を認めた.動物実験の段階であ
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るが,BPSは肺高血圧症の治療薬の一つとして今後の臨床応用が期待される
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