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小胞体分子シャペロンORP150を用いた膀胱癌に対する癌免疫治療の実験的検討
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 並木, 幹夫 ; Namiki, Mikio
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 2016-04-21
- 著者名:
- 掲載情報:
- 平成15(2003)年度 科学研究費補助金 萌芽研究 研究概要 = 2003 Research Rroject Summary
- 巻:
- 2002 – 2003
- 開始ページ:
- 1p.
- バージョン:
- author
- 概要:
- 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />癌組織においてORP150をはじめとする分子シャペロンは多量に発現されており、慢性的な低酸素等のストレスから自らを守っている。逆に、宿主側は癌細胞の分子シャペロンを癌特異抗原の認識のために利用していると考えられている。すなわち、分子シャペロンに結合した腫瘍ペプチドは非常に効率よく宿主に認識されることが知られており、腫瘍由来の分子シャペロンは宿主の癌特異免疫を活性化するためのアジュバントとして使われていると考えられている。今回 … 、ORP150のその強力な抗原提示誘導能を利用して、マウス由来膀胱癌に対して癌免疫治療が可能かどうか検討した。まず実験Aでは、樹状細胞をC3Hマウスより採取し、IL-4,GM-CSFを添加して培養した。一方、MBT2由来のORP150をFPLCを用いて精製した。続いて、前述した処理を施した樹状細胞と精製したMBT2由来のORP150をco-cultureし、これをMBT2を接種して腫瘍が形成されたC3Hマウスの皮下に接種したところ、著明な腫瘍の退縮が確認された。実験Bでは、まずMBT2由来のORP150を発現するアデノウイルスベクターを作製し、さらにC3Hマウスより採取した樹状細胞にこのアデノウイルスベクターを感染させた。続いて、前述した処理をした樹状細胞をMBT2を接種して腫瘍が形成されたC3Hマウスの皮下に接種したところ、著明な腫瘍の退縮が確認された。以上の結果から、ORP150は免疫治療、ワクチン療法を、より強力に行うための重要な役割を有していることが明らかになった。今後、ORP150の作用機序の解明を含め、課題が残ったが、将来の臨床応用が期待できる成果をあげることが出来た。<br />研究課題/領域番号:14657405, 研究期間(年度):2002 – 2003<br />出典:「小胞体分子シャペロンORP150を用いた膀胱癌に対する癌免疫治療の実験的検討」研究成果報告書 課題番号14657405(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14657405/)を加工して作成 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/00060449
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