1.

論文

論文
荒川, 泰明
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.117-125,  2001-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4580
概要: 金沢大学医脳神経外科<br />星細胞系腫瘍57例におけるDcR3遺伝子増幅,DcR3のmRNAの発現,Fas蛋白,FasL蛋白の発現を半定量的PCR法,半定量的RT-PCR法,免疫組織化学法にて検討した.その結果8例でDcR3遺伝子の増幅 を認めた.DcR3mRNA発現量は神経膠芽腫で発現が高い傾向にあった.又,DcR3遺伝子増幅を含むコピー数の異常とmRNA発現量は有意に相関した.Fas蛋白は神経膠芽腫での発現が高く,FasL蛋白は星細胞腫瘍の多くの症例で認めた.以上より星細胞系腫瘍においては,DcR3の高発現がFas/FasL依存性の腫瘍細胞死を競合的に阻害することにより,腫瘍の悪性化に関与していることが示唆された<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

論文
疋島, 一徳
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.551-568,  1996-08-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9231
概要: 金沢大学 医 第1外科<br />原発性肺癌215例を対象に,術前化学療法の投与法別に3治療群に分け,抗Fasモノクローナル抗体を用い,Fas抗原の発現率を検討した. 1)術前無治療群のFas抗原発現率は46.3%, BAI群61.1%, IT群70%と術前化学療法群が有意に高率であった.Fas抗原発現量を表すCYTOADに関しても,術前無治療群0.259±0.051, BAI群0.280±0.059, IT群0.300±0.052と有意差で術前化学療法群が高値を示した. 2)Fas抗原はBAI群において,制癌剤の投与薬剤数が増すごとに発現率が高くなる傾向を示し,CYTOADは1剤群0.251±0.042, 2剤(及び3剤)群0.296±0.056, 4剤群0.304±0.073で多剤投与が有意に高値を示した.IT群では,投与回数に比例し,Fas抗原の高率,CYTOADが高値となる傾向を認めた. 3)術前無治療群と異なり,術前化学療法群(BAI群とIT群)のFas抗原陽性例はFas抗原陰性例より有意に予後が良好であった 続きを見る
3.

論文

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高仲, 強
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.450-461,  1996-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9221
概要: 金沢大学 医 放射線医<br />1)放射線誘発アポトーシスは小細胞癌細胞株であるSBC-1, SBC-3に発現し,その最大発現頻度はSBC-1において10Gy照射48時間後17.9±0.1%, SBC-3において20Gy照射72時間後9. 6±2.3%であった. 2)放射線誘発アポトーシスの発現は照射された生検腫瘍組織においても確認された. 3)Fas抗原の発現はSBC-3及び腺癌細胞株であるRERF-LC-MSに,Bc1-2蛋白の発現は全細胞株に認められた. 4)10Gy照射後SBC-3においてFasmRNA発現の増加とそれに伴うFas抗原発現の増加があり,抗Fas抗体によるアポトーシスの誘発が促進された. 5)RERF-LC-MSでは放射線誘発アポトーシスは認められず,抗Fas抗体によるアポトーシスの誘発も認められなかった 続きを見る
4.

論文

論文
朴, 在鎬
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.287-294,  1996-04-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9205
概要: 金沢大学 医 脳神経外科<br />Balb/cマウス脳におけるFas蛋白とmRNAの発現に関し,免疫組織化学的検索ならびに,RT-PCR法,免疫細胞化学的検索を行った. 1)Fas蛋白は,免疫組織化学的に海馬のCA2とCA3及び大脳皮質第 III層の神経細胞に発現がみられた. 2)FasmRNAは,大脳と小脳,海馬に存在していることが確認されたが,陽性対照の胸腺に比し発現量は少なかった. 3)陰性対照であるMRL lpr/lprマウスにおいては,大脳,小脳,海馬のいずれにおいてもFasの発現はみられなかった.以上より,生理的な神経細胞死にFasが関与している可能性が示唆された 続きを見る
5.

論文

論文
田丸, 陽一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  102  pp.143-153,  1993-02-20.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/8426
6.

論文

論文
近藤, 稔和 ; Kondo, Toshikazu
出版情報: 平成11(1999)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 1999 Research Project Summary.  1998 – 1999  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060810
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />皮膚の創傷治癒過程におけるアポトーシス関連因子の動態について検索して,以下のような成果を得た.1.マウス皮膚損傷とFas抗原(Fas)及びFasリガンド(Fas L)Fas及びFas Lは,両者とも好 中球には局在せず,マクロファージや線維芽細胞の細胞膜や細胞質にFas及びFas L陽性所見が認められた.特に,マクロファージや線維芽細胞では,Fas又はFas L単独で陽性を示すものと,両者ともに陽性を示すものとが混在していた.また,Fas及びFas Lの発現量は,受傷後6日目で最大となることから,Fas-Fas L系を介したアポトーシスが,創傷治癒過程の増殖期に重要な役割を果たしている可能性が示唆された.2.ヒト皮膚損傷とc-Jun及びc-Fosヒト皮膚損傷を試料として,c-Jun及びc-Fosの組織・細胞レベルでの局在を免疫組織化学的に検討した.受傷後1日未満では,一部の好中球の核にc-Jun及びc-Fos陽性所見が認められた.受傷後1日以上では,マクロファージや線維芽細胞の核に陽性所見が認められた.c-Jun及びc-Fos陽性率は受傷後1日未満の損傷では低く,受傷後1日から顕著に増加し,受傷7日で最高に達した.これらの結果はc-Jun及びc-Fosが皮膚創傷治癒,特に細胞増殖と密接な関係のあることを示唆している.3.ヒト皮膚損傷とPCNA及びLewis-Y抗原(Le^y)ヒト皮膚損傷を試料としてPCNA及びLeyの組織・細胞レベルでの局在を免疫組織化学的に検討した.PCNAについてはc-Jun及びc-Fosと同様の結果を得た.Le^yについては,好中球の細胞表面に陽性所見が認められ,マクロファージや線維芽細胞に明らかな陽性所見は認められなかった.<br />研究課題/領域番号:10770187, 研究期間(年度):1998 – 1999<br />出典:「皮膚損傷治癒過程におけるアポトーシス関連因子の動態解析」研究成果報告書 課題番号10770187(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10770187/)を加工して作成 続きを見る