1.

論文

論文
高, 栄哲 ; 飯島, 将司 ; 並木, 幹夫
出版情報: Journal of mammalian ova research = 日本卵子学会誌.  30  pp.135-144,  2013-12-05.  Japanese Society of Ova Research = 日本卵子学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/40509
概要: 無精子症は精子形成に関与する多種多様な遺伝子群の異常で惹起されるが,精子形成責任遺伝子は未だ同定されていない.近年,遺伝子変異動物の作成による精子形成障害を示す例が少なからず報告され,精子形成に関与する遺伝子が多岐にわたることが明らかにされ ている.本稿では,遺伝子の視点から,減数分裂を特徴とする精子形成過程に深く関与する遺伝子群を概説し,無精子症を呈している疾患群から,その原因遺伝子について鳥瞰する.Y染色体長腕上にはAZF(Azoospermia factor)と呼ばれる精子形成領域が存在する.この領域の構造的特殊性を概観し,染色体内再組換えによる欠失機構を解説する.さらに,われわれが開発した日本人により適したY染色体微小欠失検出キットの開発のコンセプトとその使用法について概説する. Azoospermia is caused by abnormality in the various genes involved in spermatogenesis. However, the crucial genes for spermatogenesis have not yet been identified. Recently, targeted knockout and transgenic mice have been generated and considerable knowledge has been accumulated about their phenotype patterns, and a wide variety of genes are known to be associated with sperm formation. First, we review the meiotic and post-meiotic phases and genes expressed during spermatogenesis. Many genes corresponding to various clinical features of azoospermia exist, and we also review azoospermia related genes from clinical aspects. The AZF (azoospermia factor) regions on the Y chromosome long arm are thought to show a major correlation with spermatogenesis. From the genomic point of view, their deletion due to intrachromosomal recombimation is reviewed as a constitutional feature of the Y chromosome. Moreover, we explain how to use a detection kit for the Y chromosome micro deletion which we developed. 続きを見る
2.

論文

論文
並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  18  pp.435-436,  2005-01-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40228
概要: 早期前立腺癌に対する治療方針として, 欧米では前立腺全摘術, 放射線療法および無治療経過観察が標準的方法として認められている. 1941年にHuggins博士に始められたホルモン療法は, 現在も進行性前立腺癌に第一選択として用いられており, 高齢者にとって忍容性も高い治療法である. このため, わが国では早期前立腺癌に対しても, ホルモン療法は主に高齢者を中心に用いられており, 比較的良好な成績を得られることも経験的に知られている. しかし, 早期前立腺癌に対するホルモン療法の有効性に対し, エビデンスを示すことを目的とした臨床試験が極めて少なく, このことがホルモン療法が欧米では早期前立腺癌に対する治療法の選択肢として認められていない理由となっている. われわれは3つの臨床的検討をもとに, 早期前立腺癌に対するホルモン療法の位置付けを考察した. 続きを見る
3.

論文

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並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  19  pp.1279-1281,  2006-11-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40229
概要: 少子高齢化社会の到来により, 高齢者の健康増進や予防医学が国家の政策としても重要性が増してきている. Late-onset hypogonadism(LOH)は加齢に伴う男性ホルモン低下が様々な全身臓器の機能低下を起こしQOLを著しく損なう ということであり, その対策が急がれている. このため, 日本泌尿器科学会と日本Aging Male研究会が合同で診療ガイドラインを作成したので, その経緯と意義について概説した. 続きを見る
4.

論文

論文
角野, 佳史 ; 泉, 浩二 ; 島, 崇 ; 藤田, 博 ; 北川, 育秀 ; 小中, 弘之 ; 溝上, 敦 ; 高, 栄哲 ; 並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  24  pp.1343-1345,  2011-08-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40249
概要: エチニルエストラジオールを投与した去勢抵抗性前立腺癌患者24例のPSA値変化と, 無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)を後ろ向きに検討した. 観察期間中央値は227日で投与期間中央値は195日, 16例(70%)で最大50%以上 のPSA減少が認められた. PFS中央値は300日で, 観察期間内に死亡した症例は1例のみであった. エチニルエストラジオールは, 去勢抵抗性前立腺癌患者に対して高い確率でPSA responseをもたらし, 有害事象も少なく, 試してもよい治療法と考えられた. 「はじめに」エチニルエストラジオールはかつて進行前立腺癌に対する治療法のひとつとして使用されていたが, combined androgen blockade(CAB)が広く行われるようになると, 徐々にその使用頻度は減少していった. 現在でも去勢抵抗性前立腺癌(以下, CRPC)に対し使用されることはあるが, その有効性を検討した報告はほとんどない. 今回, CRPCに対するエチニルエストラジオールの有効性を検討した. 続きを見る
5.

論文

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並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  25  pp.1525-1527,  2012-07-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40244
概要: 前立腺癌治療において, ホルモン療法はHugginsらの報告以来約70年経過した今も重要な位置を占めている. ただし, 当初の去勢術やエストロゲン剤による治療から, 最近ではLH-RHアゴニストとアンチアンドロゲン剤を併用するcombine d androgen blockade(CAB)療法が用いられることが多い. しかし, 去勢単独治療と比較しての有用性については以前から論争があった. また最近, ホルモン療法に伴う有害事象が, ホルモン療法そのものに対する批判となっている. 以上の点につき, 私見を含め概説した. 「I CAB療法の作用機序」DHEAなどの副腎由来のアンドロゲンは本来アンドロゲン作用が弱いため, 前立腺癌治療において軽視されていたが, Labrieらは副腎性アンドロゲンが前立腺細胞内代謝(intracrine, 図1)により, テストステロンやDHTに変換されるため, 前立腺組織中のDHTの約40%が副腎由来であることを報告した. 続きを見る
6.

論文

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朴, 英哲 ; 栗田, 孝 ; 並木, 幹夫 ; 郡, 健二郎 ; 友吉, 唯夫 ; 吉田, 修 ; 渡邉, 泱 ; 奥山, 明彦 ; 岸本, 武利 ; 守殿, 貞夫 ; 生駒, 文彦 ; 岡島, 英五郎 ; 宮川, 征男 ; 香川, 征 ; 竹中, 生昌 ; 竹内, 正文 ; 執印, 太郎
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  13  pp.1519-1531,  2000-01-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40147
概要: 前立腺肥大症に伴う排尿障害を有する患者211例にウラピジルを投与し, 長期投与の有効性と安全性について調査した. 主治医の最終全般改善度の評価で, 改善率は49. 7%であった. 排尿障害臨床試験ガイドラインに基づく評価で, 有効率は30. 1%であった. I-PSS, 最大尿流率とも, 6ヵ月迄経過とともに改善し, 長期使用に伴う効果の減弱は認められなかった. 副作用は21例に認められ, そのほとんどは, 立ちくらみなどの循環器系症状で, 軽微ないし中等度であった. 副作用発現は投与初期に集中し, 投与が長期になるほど発生は低下しており長期使用に伴う新たな問題点は見いだされなかった. 前立腺肥大症では, 腺腫の腫大による後部尿道の圧迫, 変形(解剖学的閉塞)のみならず, 前立腺間質平滑筋に豊富に存在するα受容体を介した, 神経性, 体液性カテコラミンに対する後部尿道の過剰反応(機能的閉塞)が, 排尿障害に強く関与していることが知られており1, 2), すでにウラピジル(エブランチル(R))をはじめとする数種のα遮断薬については, その治療薬としての有効性が認められ, 臨床使用されている3~5).<br />Efficacy and safety of Urapidil were investigated in 211 patients with benign prostatic hyperplasia complaining voiding disorders.The improvement rate assessed by the investigator was 49.7 O/o, while the effective rate assessed according to the guideline for clinical trials on voiding dysfunction was 30.1 O/o. Both 1-PSS and maximum flow rate improved up to 6 months of treatment, a decrease in effects by long-term administration being not detected.Adverse drug reactions were observed in 21 cases, most of which were cardiovascular symptoms of mild or moderate severity and occurred in an early phase of treatment.The frequency of adverse drug reactions declined as the treatment progressed. Unexpected problems associated with the long-term use of the drug were not identified. 続きを見る
7.

論文

論文
並木, 幹夫 ; 溝上, 敦 ; 小中, 弘之 ; 北川, 育秀
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  25  pp.554-557,  2012-04-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40246
概要: 前立腺癌に対するホルモン療法は1941年のHugginsら1)の報告以来約70年経過した今も前立腺癌治療において重要な位置を占めている. 当初は外科的去勢術やエストロゲン剤による治療からはじまったが, その後LH-RH analogが開発さ れ, 一時的去勢による補助的ホルモン療法や間欠的使用が可能になった. 1982年にLabrieらは前立腺癌に対するホルモン療法は単に去勢のみでは不十分であるとし, アンチアンドロゲン剤との併用の必要性を提唱した2). これが現在までcombined androgen blockade(CAB)療法として広く用いられてきた. 最近, 前立腺癌細胞内でのアンドロゲン代謝系をターゲットとした新たな治療法が開発されるなど, ホルモン療法に大きな転換期が訪れている. 一方, ホルモン療法の負の面として, アンドロゲン低下に伴い様々な身体・臓器機能低下が起きうることが問題となってきており, その対策が課題となっている. 続きを見る
8.

論文

論文
北川, 育秀 ; 並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  23  pp.551-555,  2010-04-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40313
概要: 前立腺癌に対するactive surveillance(AS)の問題点について, 多面的に検討した. 臨床的な問題として, 適応基準が確立していないこと, 癌の進行をモニターできる経過観察方法が確立していないこと, 遅延治療での長期の治療効 果が不明であることなどが挙げられる. 患者の心理的な問題として, 癌を治療していない不安感があり, 医療者側では遅延治療が奏功しないときの後悔の感情が考えられる. 社会的な問題として, ASが前立腺癌治療に対する誤解を招く懸念がある. 現時点でのASの標準化は時期尚早であり, 知見を蓄積した上での再検討が望まれる. 「はじめに」National Comprehensive Cancer Network(NCCN)1)あるいはNational Cancer Institute(NCI)患者用癌情報PDQ(R)2)のガイドラインでは, 低リスク限局性前立腺癌の治療として, 根治的前立腺全摘除術, 放射線療法, PSA監視療法(active surveillance:以下, AS)を推奨している. 続きを見る
9.

論文

論文
岩佐, 陽一 ; 小松, 和人 ; 並木, 幹夫 ; 笠原, 寿郎 ; 藤村, 政樹 ; 湊, 宏
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  15  pp.41-43,  2002-01-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40149
概要: 症例は60歳, 男性. 肺腺癌の診断にて当院第3内科入院中, 右陰嚢内容の挙上と圧痛を主訴に当科を受診した. 理学所見, 画像検査から右精索腫瘍と診断し, 精索腫瘍を含めて, 高位右精巣摘出術を施行した. 病理組織学的には乳頭状腺癌であり, 肺腺癌の右精索転移であると考えられた. 転移性精索腫瘍は比較的珍しく, われわれが調べた限りでは, 本邦71例目であり, 肺原発のものは2例目である. はじめに 精索に発生する腫瘍は比較的稀であるが, 時に悪性腫瘍が精索に転移する場合もある. 今回われわれは精索に転移した肺癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. I. 症例 患者:60歳, 男性. 主訴:右陰嚢挙上, 圧痛.A 60-year-old patient with the complaint of pain and elevation of right scrotal contents, who had been treated for lung adenocarcinoma, was suspected spermatic cord tumor and underwent high orchiectomy.The turmor proved to be adenocarcinoma pathologically.ln Japanese literature, 71 cases of metastatic tumor of the spermatic cord are reported including the present case.To our knowledge, only a case of metastatic tumor of the spermatic cord arising from lung cancer has been reported in Japanese literature. 続きを見る
10.

論文

論文
溝上, 敦 ; 高, 栄哲 ; 泉, 浩二 ; 成本, 一隆 ; 並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  23  pp.1019-1021,  2010-08-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40241
概要: 前立腺癌の再燃時には, 副腎性アンドロゲンDHEAから代謝されたDHTがandrogen-hypersensitiveとなった前立腺癌に作用し, 増殖を促進させていると考えられる. われわれは, DHEAが前立腺由来間質細胞と癌細胞により効 率的にDHTに変換され, アンドロゲン受容体を活性化し, 前立腺癌の増殖に関与する可能性を示した. さらにdutasterideがDHTへの変換を阻害しうることも示した. CAB療法中の前立腺癌の再燃には様々な機序が複雑に絡み合っていると考えられるが, 副腎性アンドロゲンの関与もその1つである. 前立腺癌のホルモン療法においてLH-RH agonist単独投与により, 血清中のtestosterone(T)の濃度は治療前の5~10%となることから, 副腎性アンドロゲンが5~10%の残存アンドロゲンの起源といえる. 最近, 副腎でのDHEAの合成に関与するC(17, 20)-lyaseの阻害剤abirateroneが開発されつつあるが, これを用いたPhase I studyにおいて, 50%以上の再燃前立腺癌の症例で, PSA低下が確認されている. 続きを見る